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第4105回 IHI、藻類バイオ燃料を16年に事業化 航空機向けなど出荷へ [環境技術(バイオ燃料)]

IHI、藻類バイオ燃料を16年に事業化 航空機向けなど出荷へ

 
 IHIは7日、同社が実用化を目指している藻から燃料を作り出す「藻類バイオ燃料」の実験施設を報道陣に公開した。光と水、CO2(二酸化炭素)があれば燃料が作れ、食料競合もしないのが特徴。2014年からジェット燃料向けなどにサンプル出荷を始め、16年以降に事業化する。

 公開したのは、同社横浜事業所(横浜市磯子区)の屋内と屋外に設置した藻の培養器。使われる藻は増殖が速い「榎本藻」。この藻は、成長や細胞分裂の際に油を発生、作られる油の質は重油に相当するという。

 もともと榎本藻は、神戸大の榎本平教授が発見したボツリオコッカスと呼ばれる藻の一種。光合成だけで増殖し、通常のボツリオコッカスと比べ1カ月後の総量は10万倍にもなる。

  藻類を使う利点は「食料競合しない」(同社)ことにある。穀物を燃料にすると食料の高騰や供給不足を招く懸念もあるが、藻類には、その心配がない。単位面積当たりのエネルギー生産性にも優れ、トウモロコシやサトウキビなどの穀物系からつくるバイオ燃料に比べ100倍以上に達する。

おり、「16年頃に事業を始めたい」(成清勉・新事業推進部部長)としている。

 ただ、事業化に向けた 課題もある。コストだ。現段階の1リットル当たりの価格は1000円以上で、100円以下の石油の10倍以上にも達する。IHIは今後、単位面積当たりの 生産量を上げるための大量培養技術や低コストの栽培施設の開発に加え、土地代の安い海外での培養なども進める計画。

 こうした取り組みを通じて「20年までには価格を1リットル当たり100円以下に下げたい」(成清部長)としている。

 

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