第4107回 リッター36キロ ホンダが「アクア」抜く新型HV投入へ [Honda]
リッター36キロ ホンダが「アクア」抜く新型HV投入へ | |
ホンダは来夏にも、燃費がガソリン1リットル当たり36キロ前後の世界最高水準の小型ハイブリッド車(HV)を投入する。燃費性能は、トヨタ自動車の小型HV「アクア」を上回る。価格も、169万円からの「アクア」より安く抑える見通しで、燃費性能と価格でトヨタを追う。 全面改良する「フィット」のHVモデルとして、発売する計画。排気量1500ccの新開発エンジンと、「デュアル・クラッチ・トランスミッション」(DCT)と呼ばれる変速機や新開発の高出力モーターを採用し、現行モデルよりも燃費性能を3割以上高める。 ホンダは「各カテゴリーでナンバーワンを取る」との目標を掲げ、新型フィットHVで、トヨタの「プリウス」「アクア」に挑む。本田技術研究所の山本芳春社長は「(燃費)性能でトヨタの『アクア』に勝てるよう開発中」としている。 ホンダは平成22年10月に、自社のHV「インサイト」よりも30万円安い159万円の「フィットHV」を発売。国内HVで最低価格だったが、燃費性能でトヨタに劣り、トヨタに先行を許していた。 同社は、現在販売する軽自動車「N BOX」の売れ行きが好調で、軽自動車市場での存在感を高めている。フィットHVの投入で、軽自動車を含めた小型車市場での販売を優位に進める戦略だ。 生産は、現行のフィットHVを手がける鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)、埼玉製作所(埼玉県狭山市)の国内2拠点のほか、新たにタイやマレーシアの海外拠点でも始める見込みで、「ジャズHV(海外名)」として、海外での拡販も狙う。 | |
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